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スポーツの秋ー運動誘発性喘息ー
2018年9月17日月曜日
「スポーツの秋-運動誘発性喘息-」
先日は、テニスの全米オープン選手権にて
大坂なおみ選手が素晴らしい活躍を見せて下さいました。
そして、今年もフィギュアスケートのシーズンがやってまいりました。
注目の羽生結弦選手は、
9/20カナダで行われます大会で今季初戦を迎えます。
世界初の4回転半ジャンプに挑戦している羽生選手、今シーズンもその活躍が期待されます。
そんな羽生選手、
実は喘息の持病をお持ちなのをご存知ですか?
時にシーズン中でも発作が起こるようですが、
普段よりマスクと薬で予防を心掛け、今のご活躍があるようです。
トップアスリートの10%以上は喘息を持っているとされています。
運動で症状が誘発されることもあるので、アスリートにとって厄介な病気です。
記憶に新しいのが、スケートの清水宏保選手。
時は、アルベールビル五輪の選考会、
宿泊先の衛生状態も災いしたようですが、
大会前日に発作を起こし、いつ発作が起こるかわからないという不安から
結果振るわず、五輪出場を逃したエピソード。
その後はしっかりと専門医にかかられ発作の不安から解放され、
見事に次のリレハンメル五輪に出場を果たされました。
喘息患者さんの8割は、運動で症状が誘発され(運動誘発性喘息)、
多くの場合、特に治療しなくても20~30分後には回復しますが、
中には治療薬が必要な場合もあります。
運動することで、呼吸が多くなり冷たく乾燥した空気をたくさん吸い込むため、
気道が冷やされ乾燥して、気道の状態が変化する結果、発作がおこると考えられています。
マスクの着用や運動前にウォーミングアップをしたり、
発作止めの薬を吸入しておくと予防になります。
スポーツを楽しまれる中、
もしお困りの症状がございましたら、お気軽にご相談下さい。
いろいろな人、いろいろな想い
みんな、そらでつながっている
どんなそらにも陽が差しますように・・